ウォール2

壁に向かって話す人間のブログ

【小説感想】ふわふわの泉

ふわふわの泉

女子高生のとんでもサクセスサイセンスフィクション

 

 

著者のあとがきにもあるように、女子高生がもし空気より軽い物体を見つけたら? というコンセプトをもとに作られた小説です。「楽して生きる」がモットーなゆるい女子高生が、ある日空気より軽い、しかもとてつもなく硬い物質を見つけ、(主人公はこれをふわふわと名付ける)あれよあれよと出世街道突っ走りそこから数年宇宙へ飛び出すというお話です。この辺り、テンポが良いというか、主人公の性格も相まって、コメディー色をほどよくまといながら物語が進んでゆきます。

かといってSFやってないかと言われればそうでもなく、宇宙へ飛び出すなんて軽く言いましたけど、宇宙へ飛び出すのにふわふわをこれでもかと利用した展開となっておりますので、そういうの考察するの好きな人は好きかも。まあ、僕はへーすごいなあと思いながら読んでましたが。

SF以外の部分でネタバレになるけど、「あっ、この主人公取り返しのつかない事故おこすんじゃね」と思いながら読んでたけど、結局最後まで何も起こらなかった(わけではないけど)ところもユルくていいですね。主人公の泉と助手のあきらくんのやり取りは必見です。

ラストの三人が笑うシーン、個人的にですけど、「まだまだ私たちは先へ行ける」という笑いと受け取りました。これは、読み手によって様々ですかね。

わりとハードなSFとゆるーいコメディを融合したテンポの良いオススメ作品ですな!